二大政党に圧倒的に有利な選挙状況の中で、私たちはこれを是正するために、どのような投票行動を取ったらよいのでしょうか？　その答えは


政権交代を望む人で、死票が膨大に出てしまう現行の諸々の選挙制度のゆがみを直したいと思っている人は、次のような考え方で、[行動提起（１）]のような投票 行動を取ってください。

「ゆがみ解消期待選挙区」では、どこに、誰に投票したらよいのか悩んでしまったらだめです。民主党や他の野党の政策の違いについて考えることは必要だとし ても、民主党の政策が最も優れていると思ったとしても、この「選挙区」では民主党的な所に投票してはいけないのです。「そんなバカな、自分で考えて良いと 思った所に投票するなって・・・いったいどうしてなの？自分の考えを自分で行動に移して、なぜいけないの？」

今、日本の世の中は、すべて「二大政党制を国民に定着させよう」という権力者集団や、マスメディアの意志によって社会運営がなされているのです。そのよう な状況下にあって、私たち自身の考え方は、もうすでに「二大政党制は良いものだ」と、すでにマインドコントロールされてきているのです。

その証拠に、日本共産党や社民党や川田龍平参議院議員のマニフェストや主張に対して、「かなり良い政策を出しているなあ」と考える国民であっても、彼等に 投票する人は極めてわずかなのです。

それは政策が悪いのではなく「二大政党制」からはずれるからなのです。さらにはもし立候補したとしても、民主党の足をひっぱり、自民党候補者の当選につな がりかねない「利敵行為」になるので、これらのミニ政党は必要以上に嫌われる邪魔な存在として、いつの間にか国民には刷り込まれているのです。

二大政党に有利な選挙制度を是正するという大きな目的のためには、悩まずに「行動提起�@」を実行してください。自らのマインドコンロトールを解き放つため には、平和希求ミニ政党に投票を集中させて、民意が反映された、国民世論の縮図となる議会を作り上げることが、すべての世直し行動の出発点でもあるので す。

衆議院の完全小選挙区制をめざしていると思われる民主党の考え方を改めさせて完全比例代表制の早期実現のためにはむやみに無批判的に民主党に投票しないと いう国民の自主的な戦略的（熟議）投票が不可欠なのです。



比較的国民から支持されるような、弱者救済の政策を推進していても、いつもこのように首長選挙や小選挙区ではのけ者扱いされる日本共産党。

民主党とは考え方が大きく異なっていても、おはずかしい程の票しか取れないし、民主党候補の足をひっぱるだけの、死票の山をさらに高くするだけなので、あ えて立候補を止める、その他の平和希求のミニ政党。

このような良心的なミニ政党の政治的実力が不足しているのではないのです。民意の集約を優先した小選挙区制（首長選挙を含む）がいけないのです。民意を反 映させた、国民世論の縮図となる議会を一日も早く成立させるためには、どのような方法があるでしょうか？

新しい造語を紹介します。



ヨーロッパ諸国は、国会だけでなく地方議会も比例代表制選挙で首長の権限は極めて弱いので首長選挙を廃止している国が多い。

この制度を良しとして、日本に導入するためには平和希求ミニ政党にも活路を与えよう！そのために政権交代の必要以上には民主党に投票しない決意が大切で す。

２００７年１１月２３日

田口房雄